乳幼児と生活 ~幼児教育学科Webオープンキャンパス~
こんにちは。
「環境」の授業や実習関係を担当する大橋です。
今回は、“手洗い”の場面を切り取って、子どもたちにどのように関わったらよいのかを考えてみましょう。
たくさん元気いっぱい遊んでいると、そろそろお腹がすいてきましたよ。給食の時間です。
その前に・・・
トイレを済ませて、手を洗います。
特に今は、感染予防対策としても石鹸での手洗いが重要です。
石鹸での手洗いの目的は、手指に付着しているかもしれないウイルスや遊んだ汚れを落とすことです。
石鹸選びのポイントとしては、固形の石鹸の表面には、前に使った人の影響が残るとされていますので、多数の人が使用する園などの場合は、ポンプ式の液体石鹸の方がよく使われています。(個人のお宅では、固形の石鹸でも問題はありません)
よく泡立てて菌をやっつけましょう。
子どもたちの様子をよく見ていると、水遊びや泡遊びになってしまったり、すぐに手洗いを終えてしまったりと様々な場面に出くわすかもしれません。
私なら・・・。
「ばい菌の話をしたら、バイキンバイバイって手を洗っていたよ」
「ハッピーバースデーの歌を2回歌うと楽しくすみずみまで手洗いができるよ」
「もしかしたら、手洗い場が子どもの背の高さに合っていないから手洗いしにくいのかも」
「気候が暑くなってきて、水遊びがしたくて楽しみにしている水遊び大好きっ子なのかな」
「手に怪我をしているのかもしれないから確認してみよう」などなど・・・。
幼児教育学科では、保育の場面での子どもへの関わり方を自分で学修するのはもちろんのこと、学生同士で話し合ったり、発表し合ったりしても学んでいきます。
けして・・・。
「早く手を洗いなさい」
と怒ってやらせる状況には、したくないですね。私たちだって怒られるとやる気がなくなったり、自信がなくなったり、次のことに取り掛かれなくなったりしますよね。
子どもだって同じです。
子どもが自分から「手を洗おう!」と思って行動できるように、子どもの心に寄り添っていくことが大切ですね。
環境として、手洗い場に子どもたちに分かりやすい手洗いのイラストを掲示するのも一つの方法です。
手の部分の名称を伝えながら一緒に手洗いをすると子どもたちの様子も確認することができます。
手のひら、手のこう、手首、つめ、指の名前も言いながら・・・。
指の名前は、おとうさん指、おかあさん指・・・・あかちゃん指と小さい頃は、言いますが、就学前(小学校入学前)の5歳児くらいになると親指、人差し指、中指、薬指、小指と正しい名称も知らせていくことも大切です。
さあ、ぴかぴかのきれいな手になりました。
子どものタオルやハンカチで拭きます。
ハンカチを忘れたからと言って保育者のハンカチで手を拭かせてはいけません。衛生面を考慮して別のものを貸してあげましょう。小さい子は、手のこうを拭くのが苦手です。冬には、肌荒れの原因にもなりますので、「手のこうも拭くといいんだよ」などと言いながら手伝ったり、気付けたりする言葉掛けをするのも関わりですね。
このように学んだことを保育園・幼稚園・施設実習だけでなく、3年次に行う保育実務研修において研修先の園児と関わりながら実践していくことができるのが、大垣女子短期大学の幼児教育学科です。
その中で、子どもたちが楽しんでくれたこと、喜んでくれたこと、共感できたことなどを実感することで、「保育のひきだし」を増やしていくことができると思います。
一緒に「保育のひきだし」つくりに取り組んでみませんか。
——————————————————————–
LINE:
メール:info@ogaki-tandai.ac.jp
☎ 0584-81-6819(教務・入試広報課)
——————————————————————–